読売新聞の記事より
「日本の人口、自然減が確定…1899年以来初めて
厚生労働省は8日、2005年人口動態統計(確定数)を発表した。
出生数と死亡数の差である人口の自然増加数は前年より10万3385人減ってマイナス2万1266人となり、1899年(明治32)の統計開始以来、初めて日本の人口が自然減少に転じたことが確定した。
05年の出生数は106万2530人と前年比4万8191人の減少となった。出生数は5年連続の減少。一方、死亡数は108万3796人と同比5万5194人増加した。死因の1位は、がんの32万5941人で、死亡総数の30・1%を占めた。
また、婚姻件数は71万4265組で前年より6152組減。離婚件数は26万1917組で、前年より8887組の減少だった。
人口動態統計の確定数は、国内の日本人のみを対象に集計。厚労省は6月に人口動態統計概数を公表したが、概数には国内の外国人や外国に住む日本人の出生数・死亡数が含まれる。」
朝日新聞の記事より
「40歳以上の母親の子ども、初の2万人超 人口動態統計
40歳以上の女性が産んだ子どもの数が05年、2万348人になり、1958年以来47年ぶりに2万人を超えたことが、厚生労働省が8日公表した人口動態統計(確定数)で明らかになった。全体の出生数が減る中で、40歳以上の女性が産む子どもの数は増加傾向にあり、少子化と同時に晩婚・晩産化が一層進んでいることが裏付けられた。
前年の1万9289人より1059人増えた。内訳は40〜44歳が1万9750人、45〜49歳が564人、50歳以上が34人。05年に生まれた子どもの数は106万2530人で、約50人に1人は40歳以上の女性から生まれたことになる。
35〜39歳も増えており、35歳以上の出生数は計17万3788人と前年より4277人増える一方、34歳以下は全年齢層で減った。
40歳以上の出生数は、95年には1万2886人で、約90人に1人の割合だった。この年、26.3歳だった女性の平均初婚年齢は05年には28.0歳に。今年3月に公表された「出生に関する統計」によると、結婚から第1子を産むまでの期間も、95年の1.78年から04年には2.06年に延びた。
こうした晩婚・晩産の傾向に加え、不妊治療の発達も出産の高齢化を促しているとみられる。」
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