es[エス]
es[エス]を観た。最近、自分を取り巻くキーワード「ドイツ」と「心理学」が重なる映画だ。感想を先に述べておくと、恐ろしいや。気分がムカムカする作品でした。
模擬刑務所の中で看守役と囚人役に別れた人々が、短期間のうちに狂気の沙汰に冒されて行く。劇中の台詞にもあったが、刑務所ゴッコが、与えられた役割によって「服従」「暴力」「没個人化」を表出させていく。
この映画のベースになった「スタンフォード監獄実験」によれば、「ある集団の中の個人が、その個人的性質、行動傾向よりなお、情況下における命ぜられた(または自任した)集団内の役割を ― 意識的にせよ、無意識的にせよ ― 優先し、時にそれが恐ろしい結果を引き起こすことさえままありうるということである。」
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