映画「筆子・その愛-天使のピアノ-」
社会福祉士の受験勉強をしていく際、必ず登場する人物として、日本の知的障害者福祉の創始者石井亮一氏がいます。
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東京・国立市にある知的障害者の福祉施設・滝乃川学園の倉庫に、天使のエンブレムがついた古いピアノが眠っていた。それは初代園長・石井亮一の妻・石井筆子が、愛用していたものだった— 。
長崎・大村の隠れキリシタン弾圧のさなか、海岸で遊んでいた幼き筆子は、血を流しながら連行されてゆくキリシタン達を目の当たりにし、幼い心を痛める。
成人後、海外留学を経験し三カ国語を自由に話せるようになった筆子は、「鹿鳴館の華」と呼ばれた才媛であった。華族女学校で教鞭をとり、後の貞明皇后
もその教え子となっていた。
また、筆子は父と叔父の勧めで、大村藩家老の子息・小鹿島果と結婚。親友の津田梅子(後の津田塾大学の創始者)らと共に女性の自立教育にも動き出し、当
時の女性達の中でも、ひときわ輝いている存在であった。
しかし、そんな筆子に試練が襲いかかる。授かった長女が知的障害を持ち、次女は生後十ヶ月で亡くなり、三女は結核性脳膜炎、続いて夫・果も結核で亡くなるなど相次ぐ苦難が襲ったのだ。どん底に突き落とされる筆子……。
そこに一脈の光がさしたのは、孤女学院を運営していた石井亮一との出会いであった。筆子は亮一との出会いを通して、自分が本当に進むべき道を見出す。そ
れは険しい茨の道であった。しかし筆子は天から指し示された道と信じ、様々な困難と闘いつつも、亮一と共に日本初の知的障害者の施設・滝乃川学園の運営に
乗り出していく……。
石井筆子と亮一が生涯をかけて取り組んだ知的障害児教育と滝乃川学園の創設。その一粒の麦、たった一つの施設で始めた日本知的障害者福祉協会が、現在で
は四千五百以上もの施設となって多くの実を結び、知的障害者の人権回復の先駆けとして、あまたの母達に〝この子達のために″と運動をしていく元気を与えて
くれている。
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さて、その映画「筆子・その愛 -天使のピアノ-」ではありませんが、津田塾大学の学園祭で、ドキュメンタリー映画「無名の人 ~石井筆子の生涯~」上映されます。
平成19年11月11日(日)
開 場: 12:30〜
開 演: 13:00〜14:30
会 場: 津田塾大学5号館5101教室
定 員: 200名
入場料: 無料
監 督: 山田火砂子
脚 本: 高田宏治
出 演: 常磐貴子、市川笑也、渡辺梓、加藤剛ほか
ナレーション: 市原悦子
製 作: 現代プロダクション
詳細は、津田塾大学学生生活課まで
それ以外の上映スケジュールは、こちらで。
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